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冒険 & カヌーAdventure & Canoe

23 荒れた学校の奇跡的な変容

私が着任したときには、本校では毎日のように問題行動が続発していた。 しかし今では劇的に変容し、まるで別の学校のように落ち着きのある学校になった。 いろいろな人から「どうして多摩中学校はそんなに良くなったのですか。」と聞かれる。 理由は沢山考えられるが、一言で言えば、教職員と保護者が心を一つにして必死になって学校作りに取り組んだ成果であるということだ。 その結果、生徒と教職員が信頼関係で結ばれるような学校になったのだ。 その具体的な取り組み内容を数えてみるとたぶん10以上にもなる。 だが、その中で私がもっとも力を注いだ取り組みの一つがこの「手作りカヌーで富士五湖横断に挑戦」だった。 いつでも、だれでも、気軽に参加でき、大きな達成感を得ることができるイベント。それがカヌー作りである。 しかも、希望する生徒がいればすぐに湖横断を実行する。それはたぶん日本中探してもめったに経験できないような大冒険だ。 この実践の存在が、本校の生徒が学校に深い信頼感を持つことの出来る一つのきっかけになっているのではないだろうか。 この3年間、カヌー作りとそれを使った富士五湖横断の取り組みには、沢山の生徒が参加し、 それぞれの生徒たちに数々のドラマをもたらしてくれた。次に私が目論んでいるのは、学校前から多摩川を下り、 羽田空港沖の東京湾までの40キロメートルの川下りへ挑戦することである。 成功したら生徒の達成感はさらに大きいに違いない。
読売教育賞受賞『手作りカヌーで富士五湖横断』
1 全国ニュースで紹介されたカヌーの取り組み 2 校長着任時の学校の状況 3 荒廃の原因の考察
4 生徒と教職員の一体感のある学校を作りたい 5 若い技能主事と教育相談員の提案 6 校長室がキャンプ場に変身
7 プールでのデモンストレーション 8 カナディアンカヌーとは何か 9 作製そして完成
10 「西湖」の横断に成功 11 「特色ある教育活動予算」が認められる 12 学生ボランティアや卒業生も参加
13 ターゲットの生徒たちも参加する 14 マスコミの取材攻勢 15 グラスファイバー塗装に挑戦
16 盛大に「進水式」を開催 17 不登校学級の生徒たちが、「西湖」横断に成功 18 友情を確かめ合った「本栖湖」横断
19 卒業生が「山中湖」横断を断念 20 新入生が「山中湖」横断に成功 21 大雨の中「精進湖」横断に成功
22 ついに「富士五湖」完全制覇 23 荒れた学校の奇跡的な変容  
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カヌー製作編
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カヌー川下り編
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