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冒険 & カヌーAdventure & Canoe

14 マスコミの取材攻勢

教職員と生徒たちが木工室に集まって製作に取り組んできたカヌーが少しずつ船の形に近づいてきた。 幅1メートル、長さ4メートルのカヌーを4艇、木工室の廊下にずらりと並べてみるとなかなかの壮観である。 その光景を見ていて、ふと私は、生徒たちが熱心にカヌー作りに取り組んでいるこのような姿は、もしかしたら、 マスコミも注目してくれるのではないかと思いついた。 そこでためしに、「本校の特色ある教育活動を取材に来ませんか」と読売新聞と東京新聞に電話で話してみた。 すると思った通り、それは面白いと言ってさっそく2社の新聞記者が取材にやってきた。 生徒たちが汗だくになって作っている様子を盛んにシャッターを切ってカメラに収めた。 そして、生徒たちにインタビューをして感想を聞いていった。数日後、それらの様子が写真付きで大きく掲載された。 すると翌日から、別のマスコミ関係者から次々に問い合わせがきた。 来校した他の新聞社の記者には「他社と同じような記事ではつまらないでしょう。 カヌーが完成したら、学校近くの多摩川に生徒たちを集めて盛大に進水式を開催しますから、 そのときに生徒たちがカヌーで遊ぶ姿を載せたらいいのではないですか。 カヌーは昨年作ったものなどを加えると全部で8艇もありますからこれは絵になりますよ。」と勧めたら、 是非そうしたいと言って帰った。 次に、「新聞を読んだ。進水式はいつごろになるのか。」と日本教育新聞と毎日中学生新聞が電話で問い合わせてきた。 続いて、地元のケーブルテレビ局とFMラジオ放送局が取材を申し込んできた。 次々に舞い込む取材申し込みに、改めて私たちの取り組みが本当にユニークなものなんだと再認識する思いだった。
読売教育賞受賞『手作りカヌーで富士五湖横断』
1 全国ニュースで紹介されたカヌーの取り組み 2 校長着任時の学校の状況 3 荒廃の原因の考察
4 生徒と教職員の一体感のある学校を作りたい 5 若い技能主事と教育相談員の提案 6 校長室がキャンプ場に変身
7 プールでのデモンストレーション 8 カナディアンカヌーとは何か 9 作製そして完成
10 「西湖」の横断に成功 11 「特色ある教育活動予算」が認められる 12 学生ボランティアや卒業生も参加
13 ターゲットの生徒たちも参加する 14 マスコミの取材攻勢 15 グラスファイバー塗装に挑戦
16 盛大に「進水式」を開催 17 不登校学級の生徒たちが、「西湖」横断に成功 18 友情を確かめ合った「本栖湖」横断
19 卒業生が「山中湖」横断を断念 20 新入生が「山中湖」横断に成功 21 大雨の中「精進湖」横断に成功
22 ついに「富士五湖」完全制覇 23 荒れた学校の奇跡的な変容  
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冒険(カヌープロジェクト) ★ 2006年夏
カヌー製作編
★ 2006年夏
カヌー川下り編
★ 2007年夏
カヌー川下り編
★ 2008年夏
カヌーキャンプ
手作りカヌーで
富士五湖横断