冒険 & カヌーAdventure & Canoe
4 生徒と教職員の一体感のある学校を作りたい
生徒と教職員の間の溝を埋めるにはどうしたらよいのだろうか。
それが私の校長のしての大きな課題だった。そのためには、授業の充実はもちろんであるが、
それ以外に生徒が自分の持ち味を発揮できる場面をできるだけ多く作ることが必要だと考えた。
部活動、学校行事、生徒会活動など、様々な場面で生徒と教職員がともに熱く取り組み、
達成感を味わえるような学校を作りたいと考えたのだ。
私は、その一方策として、運動会の朝の練習の時間を増やして、
生徒と担任たちが心を一つにして燃え上がるような行事にすることを職員会議で提案した。
また、折から日本と韓国で共催されたサッカーのワールドカップを体育館のステージに大画面で映して
みんなで声援を贈ったりすることを企画した。
それらのイベント的な試みは、少しずつ本校の生徒と教職員との心の距離を近づけていく成果を
もたらしたようにも見えた。だが、学校を変革するためには、もっともっと熱い取り組みが必要だった。