★:短時間で楽しめる本 ★★:じっくりと味わえる本 ★★★:ちょっと難しいが視野が広がり人生観が深まる本 | ||||
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№ | 書籍名 | 著 者 | コメントなど | |
★ | 001 | 天国に一番近い島 | 森村 桂 もりむら かつら |
子どもの時にお父さんから聞いてあこがれていた「天国に一番近い島」。 若い女性が、ついに夢を実現して、その島に一人で旅立ちます。 心の洗われる体験記。 |
★★ | 002 | 深夜特急1~6 | 沢木 耕太郎 さわき こうたろう |
26歳の青年がインドのデリーからバスを乗り継いでロンドンまで旅をします。 青年が見たこと、考えたことは・・・。 日本人としてではんく地球ひととしてどう生きるかを考えさせる本です。 |
★ | 003 | ゆらゆらとユーコン | 野田 知佑 のだ ともすけ |
カヌーに生活道具を積んで、日本やカナダの川下をして暮らす。 作者の野田さんは夢のようなすてきな人生をおくっています。 私は、若いころにこの人の本を読んでカヌーに憧れ、 ついに自分で作って北海道の釧路川まで行ってしまったのでした。 |
★★ | 004 | どくとるマンボウ航海記 | 北 杜夫 きた もりお |
どうしても外国に行きたかった精神科の若い医師が 漁業調査船の船医となって5か月間世界を旅するユーモアあふれた航海記です。 少年時代の私はこれを読んで、外国旅行に熱烈にあこがれたものでした。 |
★★ | 005 | エイジ (長編・新潮文庫) |
重松 清 しげまつ きよし |
中学生2年生のエイジは膝の故障でバスケット部を休部中。 片思いの女の子から紹介された下級生との不本意なつきあい。 何の不満のないはずの家族への反発。 そんな生活の中で通り魔事件を起こした同級生の心情が次第に 理解できるような気がしてくる・・・。思春期の純粋にして屈折する心情描写に だれもが共鳴し感動することだろう。私は2回読んで2回とも涙が止まらなかった。 青春文学の傑作である。 |
★ | 006 | そこに僕はいた (短編集・新潮文庫) |
辻 仁成 つじ ひとなり |
同情をきっぱりと拒む義足のあーちゃん。家族のために新聞配達をする少年。 かれらの毅然とした態度に人間としての誇りを感じる僕。 ホームルームで書かされた「Xの手紙」に心を傷つけられた自分を励ます謎の同級生・・・。 小学校から高校までの思い出話からにじみ出てくる人生の真実に 感動せずにはいられない。 中でも私が一番好きなのは「ゴワスが行く」。抱腹絶倒の短編である。 |
★ | 007 | F 落第生 (短歌集・角川文庫) |
鷺沢 萌 さぎさわ めぐむ |
「F」とは成績で「不合格」を表す。この短歌集に登場する主人公は、みな人生の 成績が「F」である。だけど人生は「F」だっていいのだと作者は言う。 失敗した過去を振り返り、後悔しながら、一歩ずつ前進できればいいと。 この本は「落第」してしまった女の子に贈る。思いやりに満ちた応援歌である。 特に「シコちゃんの夏休み」の主人公のシコちゃんの生き方から、 私は沢山の元気をもらったような気がした。 |
★★ | 008 | 博士の愛した数式 (長編・新潮文庫) |
小川 洋子 おがわ ようこ |
主な登場人物はたった3人。大きな事件が起こるわけでもない。 しかし、主人公の博士の口から出る一言一言の奥深い意味と温かさのもつ 圧倒的な引力に引っ張られて引っ張られて一気に読み終えてしまう。 そして数式の美しさを知って感動する。 これを読んだ人はその日から数学が好きになるに違いない。 |
★★ | 009 | 青春を山にかけて | 植村 直己 うえむら なおみ |
世界五大陸の最高峰を単独で登ったり、北極圏を犬ぞりで旅したり、 アマゾン川をいかだで下ってワニやピラニアに食われそうになったり・・・。 単独で冒険を続ける植村さんは孤高の人であった。 最後はアラスカのマッキンリーで消息を絶った。 永遠のヒーローの魂に触れることができる本である。 |
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