読書の旅の羅針盤

ここ「読書の旅の羅針盤」では、小金井市小金井第一中学校校長
「山本 修司」がお勧めする中学生に
読んでもらいたい本を100冊紹介する予定です。

なお、この紹介は「学校便り」に紹介されているもので、
山本校長の許可を頂き掲載しているものであります。



ナンバー 書籍名 著 者 コメントなど
:短時間で楽しめる本   ★★:じっくりと味わえる本   ★★★:ちょっと難しいが視野が広がり人生観が深まる本
 2009年03月18日分
041 アフリカと白球
(文芸社)
友成 晋也
★★(中級)
  日本政府が開発途上国を支援する事業を行っているのが「ジャイカ」(JICA=国際協力機構)で ある。
開発途上国の人づくりに協力する「青年海外協力隊」もその事業の一つだ。
その「ジャイカ」に勤める友成さんが、アフリカのガーナで、草野球に興じる青年たちと出会い、
野球チームの監督を引き受けることになった。
そしてそれは、国家代表チームとしてオリンピック出場を目指す情熱の日々の始まりだった。
果たして オリンピック出場は実現するのだろうか? 
2年C組の角岡さんが、夏休みの読書感想文に書いていた本。
面白そうなので借りて読んだのだが、期待通り!
(わくわく指数→★★★★  うるうる指数→★★★  なるほど指数→★★★)
042 あしたはアルプスを歩こう
(講談社文庫)
中村 絋子
★★(中級)
 若者を主人公とする感性豊かな作品を次々に発表して人気の高い角田光代さん。
だが私は中学生には少し早いかなと、いつも推薦することを躊躇(ちゅうちょ)しているのだ。
実は前の学校で角田さんをお招きし、国語の授業をやってもらったことがある。
授業はあまり上手でなかった。だが、合間に語る行き当たりばったりの 世界一人旅の話がとても面白かった。
本書は、旅行好きの角田さんがピクニック気分で参加したイタリアでのトレッキング(山歩き)が、
実はとんでもなく厳しい登山だったという驚きの体験をつづった本である。
2000メートルを超える山頂で抱いた大自然への畏敬(いけい)の念を、鋭い感受性で描写した文章がすばらしい。
私が昔、槍ヶ岳を一人で登ったときも大きな感動を受けたが、こんなに的確に表現することは出来なかった。
プロの小説家の文章はやっぱりすごい。
(わくわく指数→★★★★  うるうる指数→★  なるほど指数→★★★★)