読書の旅の羅針盤

ここ「読書の旅の羅針盤」では、小金井市小金井第一中学校校長
「山本 修司」がお勧めする中学生に
読んでもらいたい本を100冊紹介する予定です。

なお、この紹介は「学校便り」に紹介されているもので、
山本校長の許可を頂き掲載しているものであります。



ナンバー 書籍名 著 者 コメントなど
:短時間で楽しめる本   ★★:じっくりと味わえる本   ★★★:ちょっと難しいが視野が広がり人生観が深まる本
 2009年01月22日分
036 ぼくらの七日間戦争
(角川文庫)
宗田 理
★(初級)
  うーむ、けしからん小説である。何しろ、中学1年生のあるクラスの男子全員が、
古い工場跡に立てこもって先生や親たちへ反乱を起こすのである。
そして、女子生徒や若い女教師の応援を受けて、誘拐犯人と戦ったり、
説得しに来た校長や体育教師をからかったりするのである。うーむ、ますますけしからん。
私は「そんなバカな大人は現実にはいないよ」と突っ込みを入れながら読んでいたのだが、
そのうちに作者の言いたいことがわかるような気がしてきた。
そして「全共闘世代」と呼ばれた私の学生時代をしみじみと思い出したのであった。
生徒にとってはとても楽しい作品であることは間違いない。
(わくわく指数→★★★★★  うるうる指数→★  なるほど指数→★★)
037 がんばらない
(集英社文庫)
鎌田 實
★★★(上級)
  感動した。涙が何度も出た。
2学期の読書週間のときの生徒の読書記録にとても良い本だと書いてあったのでさっそく読んでみたのだが、本当に素晴らしい本だ。
筆者はお医者さんである。家が貧しくて小学校しか出ていない父親から
「弱い人とか、困った人、貧乏な人を大切にする医者になれ」と言われたことを守って、長野県のつぶれかけた市民病院の先生になる。
そして医者としての全エネルギーを患者のために注ぎ込むのだ。
末期の近づいた患者に対する慈愛は限りなく深く、生と死を見つめる考察は限りなく鋭い。
一人でも多くの生徒がこの本を読んで、鎌田さんのようなお医者さんになってくれたらどんなに頼もしいことだろう。
(わくわく指数→★  うるうる指数→★★★★★  なるほど指数→★★★★★)