読書の旅の羅針盤

ここ「読書の旅の羅針盤」では、小金井市小金井第一中学校校長
「山本 修司」がお勧めする中学生に
読んでもらいたい本を100冊紹介する予定です。

なお、この紹介は「学校便り」に紹介されているもので、
山本校長の許可を頂き掲載しているものであります。



ナンバー 書籍名 著 者 コメントなど
:短時間で楽しめる本   ★★:じっくりと味わえる本   ★★★:ちょっと難しいが視野が広がり人生観が深まる本
 2008年7月16日分
021 田宮模型の仕事
(文春文庫)
田宮 俊作
★★(中級)
 世界一品質の高いプラモデルを作る会社。それが「ミニ四駆」で知られる田宮模型である。
会社の名前は知らなくても、赤と青の二色の星が並んだマークを見たことがある人は多いことだろう。
その精密な商品がどのようにして作られるのかという秘密が明かされているのが本書である。
社長の田宮俊作氏は戦車やスポーツカーの プラモデルを発売しようと思い立つと、
実物を求めて世界中を旅して探し回る。
そして寝食も忘れて何百枚もの写真を撮ってくるのだ。
その情熱と努力がすぐれた作品を生み出すのである。
たかがおもちゃと思ってはいけない。教訓に満ちた人生のドラマがあふれている本だ。
022 天日本一短い『母』への手紙
(角川文庫)
福井県丸岡町
★(初級)
 古今東西、つらいことがあると人間は母親に助けを求めて祈る。
戦争映画で若い兵隊が死を覚悟して敵陣に突入するときに「おかあさん!」と叫ぶのがその一例である。
子どもが母を思う気持ちは、父へのそれよりずっと強いのではないか。
以前にこの欄で「日本一短い『家族』への手紙」を紹介したが、この本こそが感動シリー ズの第一弾。
「おふくろ、死ぬなよ。いいと言うまで死ぬなよ。親孝行が全部終わるまで死ぬなよ。(28歳男性)」
胸にじーんと響いてくる言葉がたくさん詰まっている。
023 新編 クロノス・ジョウンターの伝説
(朝日ソノラマ)
梶尾 真治
★(初級)
 私の大好きなタイムスリップもの。その中の屈指の傑作集。
会社の技術スタッフとしてタイムマシンの開発に携わっている主人公の和彦は、
街角の花屋さんで働く娘さんに恋をした。
ところがある日、花屋の近くの交差点でタンクローリーが爆発事故を起こし、恋人は死んでしまった。
和彦は、完成したタイムマシン「クロノス・ ジョウンター」に一人乗り込み、
過去の世界に戻って恋人を救おうとする。
だが、そこには大きな問題点があった。
命を救うためにはあまりにも大きな代償が必要だという冷酷な現実。
果たして和彦は恋人の命を救うことができるか。他に2編。どれも感動の結末! 
024 天才科学者たちの奇跡
(PHP文庫)
三田 誠広
★★(中級)
 テレビや自動車などの物質文化の恩恵を日々ぜいたくに味わっている私たち。
人類に幸福をもたらした科学の発展は、いつどこで誰がどのようにして成し遂げてきたのだろう。
湯船からあふれるお湯を見て浮力を発見したアルキメデス、
教会の揺れるシャンデリアを見て振り子の原理を発見したガリレオ、
リンゴの実が落下するの を見て引力を発見したニュートン等々、
天才科学者たちの歴史的大発見のドラマとそれに続く科学の発展の歴史を
わかりやすく解説したのが本書である。
教科書だけではわからなかったことが、この本を読むとすっきりと頭に入る。
環境問題やエネルギー問題が人類の大きな課題になっている今こそ、
この本を読んで科学の知識と正しい判断力を身につけたいものである。
025 窓ぎわのトットちゃん
(講談社文庫)
黒柳 徹子
★(初級)
 昨年の12月現在で発行部数は750万部。戦後最大のベストセラーである。
小学校1年生のトットちゃんは、何かに興味をもつと他のすべてを忘れて
夢中になってしまう変わった子である。
だが、そのトットちゃんを見守る大人たちの何という温かさ!
「徹子の部屋」の司会者黒柳徹子さんの小学校時代を描いたこの本は、
3 5か国で翻訳され世界中の人々に感動を与え続けている。
本書を読んだ子どもは人間の本当の優しさに共鳴し、親は子どもを見守る深い愛情の姿に感銘し、
教師は教育の理想を体現する小林校長先生に衝撃を受けることだろう。私も深く考えさせられました。