読書の旅の羅針盤

ここ「読書の旅の羅針盤」では、小金井市小金井第一中学校校長
「山本 修司」がお勧めする中学生に
読んでもらいたい本を100冊紹介する予定です。

なお、この紹介は「学校便り」に紹介されているもので、
山本校長の許可を頂き掲載しているものであります。



ナンバー 書籍名 著 者 コメントなど
:短時間で楽しめる本   ★★:じっくりと味わえる本   ★★★:ちょっと難しいが視野が広がり人生観が深まる本
 2008年6月17日分
016 あらしのよるに
(講談社文庫)
文 きむらゆういち
絵 あべ弘士

★(初級)
 嵐の夜に、よりにもよってオオカミとヤギが親友になってしまった。
それは、真っ暗闇の中で起こったとんでもない勘違いだった。
二匹は、互いの正体に気付かないまま、翌日ハイキングに行くことを約束して別れた。
オオカミの大好物はヤギである。はたしてヤギはハイキングの途中でオオカミに食べられてしまうのか? 
大人が読んでもハラハラドキドキさせられる楽しい絵本である。
017 天国の本屋
(新潮文庫)
松久 淳・
  田中 渉

★(初級)
 コンビニでアルバイトしていたさとしは、突然表れた爺さんに天国に連れて行かれてしまった。
そこで命じられたのは天国の本屋の店番だった。
ところが、サービスで始めたひろしの朗読が、客たちの絶大な人気を得る・・・。
中学生の作文のようなとても読みやすい文章で、難しい漢字や言い回しは一切出てこない。
内容もほの ぼのとして温かい。勉強の合間にコーヒーでも飲むように気軽に手にとって読んでみよう。
読書は苦手だという人もきっと楽しめるに違いない。
018 黄泉がえり
(新潮文庫)
梶井 真治
★★(中級)
 九州の熊本市で、死者が次々に墓からよみがえって家に戻ってくるという怪奇現象が発生した。
家族は当惑し、町は混乱に陥る。
しかし、死者がよみがえるのは、愛する人の死を心の底から悲しみ、
いつまでも忘れずにいてくれる人がいるという条件が必要なのだった。
つまりこれは悲しくて奥深い家族愛の物語なのであった。
ワクワクハラハラして読み通し、奥深い感動が残る。素晴らしい傑作だと思う。
草薙剛主演の映画を見た人もいることだろう。
この作者の作品にはタイムスリップを題材として感動的な純愛ドラマを描いたものが多い。
次回はそれらの中のさらなる感動作品を紹介する。
019 フロックスは私の目
(文春文庫)
福沢 美和
★★(中級)
 フロックスはとても賢い盲導犬である。
階段もエレベーターも電車の空いた座席も、目の不自由な主人に正確に教えてやることができるのだ。
福沢さんはフロックスと一緒に暮らすようになってから人生が変わった。
一人で電車や飛行機に乗って遠くまで旅に出ることもできるようになった。
福沢さんは目の不自由な分、季節の移 ろいや人のやさしさなどへの感性が細やかである。
そんな福沢さんとフロックスのほのぼのとした毎日を描いた本書には、温かいぬくもりがあふれている。
読み終えた読者の心もまたぽかぽかと暖まってくる本である。
020 ムツゴロウの動物王国
(文春文庫)
畑 正憲
★★(中級)
 ムツゴロウ先生は動物が大好きだ。
犬や猫や馬たちばかりではなく、野性のヒグマだって家族のように仲良くなってしまうのだ。
そんなムツゴロウ先生が北海道の海辺の広い土地に「王国」を作った。
そして家族とともに移り住んで、沢山の動物たちに囲まれて暮らし始めた。
もちろん「王様」はムツゴロウ先生である。
その王国での様々な動物たちとの珍しいエピソードをつづったのが本書である。
動物が好きな人にとっては夢のように素敵な人生だ。